ちんとんしゃんてんとん

好きな娯楽、ダラダラ日記、生活のことを書いている

『風俗行ったら人生変わったwww』を観た。

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監督・脚本:飯塚健

主演:満島真之介

   佐々木希

   松坂桃李

 

引きこもりで、年齢=彼女いない暦=童貞歴である

遼太郎がデリヘルを頼んだ!

そうして来た子はとても可愛く魅力的な子だが、

しかし…!!みたいな話です。

 

WOWOWで放映されていたのでテレビで鑑賞。

 

 

!!!ネタバレしています!!!

 

 

どこまで映画化すれば成功といえるのだろうか?

 

もともとこの話は、実話(と思われる話)で、

2ちゃんの話題になったスレが原案です。

映画を観るまでスレは見たことなかったのですが、

途中で映画を中断せざるえなくなって、

そこからついつい原案板を見てしまったら、ドハマリ!

 

原案板はとても面白いです。

主である遼太郎さんをはじめ、

かよさんも晋作さんなどキャラも立ってますし、

遼太郎さんの書き方も上手で、

長いですけど、読み応えが十分です。

いっきに読んでしまいました。

 

まとめもでていて、ググったらすぐ出てきます。

 

それを読んでから、

晋作さんが出てくるラスト40分を鑑賞。

 

こんなことを言うのは何だか申し訳ないのだけど、

原案の板を読んだほうがワクワクできると思います、正直。

お話としては板の方がずっと面白いです。

 

というのも、晋作さんが出てきてからが

遼太郎さんの体験談の中でも

突出してワクワクする部分であり、

かよさんが抱えていた問題の解決が

具体的に始まるからです。

 

だから、お話として一番鍵を握っているところが、

とてもつもなく改変されています。

(でも改悪だなんて言わないよ!)

原案板ファンなんか、とても怒るのではないでしょうか。

 

でも、それも監督としては

仕方の無い部分があったのではないでしょうか…

 

松坂桃李さん・佐々木希さん目当てで来るであろう

見込み客がドン引きすることが目に見えるし、

そういうことは所属事務所側が許さないのかもしれません。

きっとお金を出す側もキャストありきでしょうし…

 

 そうなってしまえば、見込み客のほとんどを

失うことになってしまうのではないでしょうか。

それは、この国で大ヒットをとることは出来ないと

言っているのと一緒です。

 

入江監督がおっしゃっていて印象的だったのは、

日本で映画として成功していると言えるのは、

大ヒットさせるか、批評家・映画好きから高評価を得るか、

という言葉です。

これは前者を狙ったのではないでしょうか。

 

そもそもこの企画がどのように浮上したかは

当然ながら私には具体的には正直分かりませんけど

そんな感じなんじゃないかなーと、

なんとなーく思いました。

だから、勿論本当の話じゃないよ!

汲みにいっているだけだよ!

 

汲みにいくついでに、

けちょんけちょんには言いにくい理由があります。

 

そんな映像化したら受けないであろう要素を排除しつつ、

物語の根幹を脚本の中に入れこもうとしたからです。

この物語の根幹と監督がとらえたであろう部分を

残そうとしたんだろうな、と思ったからです。。。。

 

①この物語は遼太郎が男になる話である
②かよは、風俗嬢ではあるがとても純粋で魅力的な女の子
③これはネットを通じて様々な人に祝福される話

 

だから、多分、監督としては

見失わないようにしたかったに違いないと私は思いたい。

演出も細かいところ、気をつかっているらしいし、

(ロックTシャツについては松崎健夫さんがtwitter

おっしゃっていました)

悪いところばかりじゃなかった。

 

私が「この話どうなるんだろう!?」って原案板まで

手がのびたのが、そういうことだと思うんです。

前半も、ん?ってなるところはあるけど、

興味がひかれたのは、重要なことだと思います。

 

 

でも、です。

 

 

男になるってエピソードに、

屋上から屋上に飛び移るってのは意味が分からない。

 

 

何か他になかったのかな。

4m飛び越えられたから男になれるとか、

そういう話なのだろうか。

何か腑に落ちない。

 

と、腑に落ちないところはあるにしろ、

それでも、キャストが魅力的!

そこに落ち着くのではないでしょうか。

 

佐々木希ちゃんの、キレイだし可愛いけど、

何だか親近感が湧く感じは

かよさんにピッタリだったんだと思います。

 

そして何より原案板を読みたくなる。

原案板は映画とは物語の筋が全然違います。

 

晋作さんが本当はいかにかっこいい男か、

遼太郎さんが何を乗り越え、何を理解したのかを、

かよさんはいかにアホほどピュアなのかを、

知らない人は読んで欲しい!!!と

おこがましくも思ってしまいます。

 

無料で読むには勿体ない面白さですし、

実話だと思うと恐ろしさもあります。

でも、それがネットの計り知れなさ。

ひろーい海です。 

これだからネットはやめられない。

 

実話ものの映画化は、実話に沿うか、

監督の言いたいメッセージに沿うか、が

大きく左右するものですが、

中途半端は一番良くないのかもしれないですね。

 

ほら、あおい姐さんも言ってたしね!