ちんとんしゃんてんとん

映画感想と箇条書きと私

『アメリカン・スナイパー』を観た。(ネタバレあり)

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監督:クリント・イーストウッド

撮影:トム・スターン

出演:ブラッドリー・クーパー

   シエナ・ミラー

 

話題作ですけども、最初予告観た印象は

ブラッドリー・クーパー誰!?」でした。

 

 

彼は羊であり、狼であり、番犬だった

 

賛否がぱっくり分かれている印象ですけど、

私は正直賛でした。

夫と観たのですが、夫も賛でした。

ちなみに夫は映画大好きって訳でもないですし、

自分で積極的に観るって訳でもないです。

 

それでもこの映画の意見?感想?で違うところがあったので、

面白いなーと思って箇条書きであげます。といっても2つだけ。

 

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近い近い…

 

・クリス・カイルは葛藤していたか?

私は劇中のクリス・カイルは葛藤していないと思っていました。

クリス・カイル自身はPTSDを煩い、戦場から退いたのですけど、

自分のやったことには迷いはなかったのだと思っていました。

 

でも、夫は「あれは自分に言い聞かせてるだけじゃない?」と。

葛藤はしていると思うよ、とのことでした。

 

・エンドロール

話題になってますけど、無音です。

ハリウッドってこういうことにも理解があるのか、と思いました。

これも賛否ありますけど、私は居心地の悪さを感じていましたが、

意味がありすぎて、どうしていいか分からないなと思っていました。

 

夫といえば、嫌でも入ってくる物音に気にかかったようで、

「あくびしている人とかいたよ!」ってことでした。

あの映画であくびする人いるんだね!と驚いたようです。

私は全然気がつかなかったので、面白いなと思いました。

 

***

 

クリス・カイル本人が完成直前亡くなってしまって、

ストーリー変更とかあったみたいですね。

なので、ラストあたりからいきなり違う映画が

始まったな…!?と思ってしまったのは

そういうことだったのか、と納得です。

 

冒頭でクリス・カイルの父親が幼い息子に対して

こう言います。

「人間には三種類いる。

気付かないうちに悪に食われる"羊"と

悪である”狼”、それから守る”番犬”だ」

みたいなことを言います。

(合ってなかったらすいません)

 

私がこの映画を凄いなと思ったのは、一人の人を描くことで

アメリカ人の羊部分も狼部分も番犬部分も描いているということで。

戦争首謀者(無意識的か意識的かは問わず、戦争を悪とするとです)からしたら

彼は”羊”でしょうし、イラクの人からしたら”狼”でしょうし、

一部一般アメリカ人からしたら”番犬”でしょう。

 

その一部のアメリカ人からしたら彼は”番犬”なのか…!と

心底実感した加えられたであろうラスト部分は本当に衝撃でした。

あんなに劇中で、イラク人から怖がれていたり

殺されようとされていた人のことを、

蛮人扱いしているイラク人の家庭で「君の方が蛮人やないか!」と

思わずツッコマずにはいられないような振る舞いをしていた人のことを、

愛する奥さんからは「人間の心がない!」みたいなことまで

言われていた人のことを、

とてもじゃないけど、この人間には絶対なりたくないし、

憧れもしないんですけど…!!って思って観ていたのですけど、

それでも、彼は誰かにとっては確かにヒーローなんですよね…

 

あの映画で、人はたった一人なのに

彼が3つに並存している感じ?

分離している感じ?がゾワっとしました。

単なる上手な映画じゃなくて、

とてもいびつに映りました。

いびつな映画は好む傾向にあるので、

グッときたのかもしれません。

 

好きというと語弊がある気がしますが、

凄い映画だと思っています。

 

 

 

思い起こさせた映画。

キューブリックで一番好きな映画ですが、

今日から一部劇場で公開されますね。 

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 今でもたまにこの映画を思い出します。