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ちんとんしゃんてんとん

映画感想と箇条書きと私

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観る前にしておきたいこと〜エマニュエル・ルベツキ編〜

『バードマン』までとうとう1週間をきってしまいました。

はやいものですねー。

前の記事でも同じこといってますけど、

それはさておき、今回はこれです。

 

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ルベツキについて考えてみよう。

最終的には『ゼロ・グラビティ』をほめよう。

 

 

 

今回、これにあたり鑑賞したのは3本です。

 

天国の口、終りの楽園。

トゥモロー・ワールド

ゼロ・グラビティ

 

どれもアルフォンソ・キュアロン監督で、

撮影がエマニュエル・ルベツキです。

ルベツキが撮影している作品はまだまだあるのですが、

(最近だと『トゥ・ザ・ワンダー』とか

ツリー・オブ・ライフ』とかって偏ってるなー)

キュアロンとイニャリトゥは同郷のよしみで縁も深いし、

何より手を広げすぎると大変なので、

キュアロン監督作品のみです。

 

ということで、私が思うルベツキの特徴は以下

 

  1. 長まわしの多用
  2. 動くカメラ
  3. 会話シーンなど何かと対峙するときは対峙している者・物との本人とのカットでわる
  4. 登場人物の視点になるカットが入り込むことがある
  5. 突然カメラが独立した動きをはじめる

 

ルベツキといえば、長まわしってことで

間違いないと思っているのですが、

私としてはそれ以上に印象深かったことがあって、

それは5であげているカメラが独立した動きをはじめたことです。

 

ゼロ・グラビティ』を初めて観た時に、

その長まわしに圧倒されながらも、

カメラの突然の独立した動きに驚きをかくせず…

思わず「お前だれやねん」って思ったのですよね。。。

正直半分現実に戻された、といいますか。

 

今回初めて鑑賞した『天国の口、終りの楽園。』でも、

そういう動きをしていてびっくりしました。

他に特出すべき点も多い『トゥモロー・ワールド』でも

そうなんですねよね。

きっと他の映画でもそうなのでしょう。

(他のはあんまり覚えていない)

 

ただ観る回数が増えるに連れて

最初こそ違和感がありましたけど、

だんだんそれについての考え方が変わって行きました。

今となっては「動けない私たちのかわりに動いているのか」と、

思うようになったぐらいです。

 

大袈裟な話になってしまいますが、

映画鑑賞中は私たち鑑賞者は「死」を体験している、

という言葉を聞いた事があります。

納得しきっている訳ではないのですが

鑑賞中「死」んでいる私たちが与えられる「生」的なものが

ルベツキのカメラワークにはあるのかもしれないな、と

そんなことを思いました。

 

でも、私たちには手も足もでない、

出来る事は見守ることだけ。

それはまぁ、守護霊的な何かってことなんですかねー

(言っていることがいきなり中二で何だか恥ずかしい)

 

キュアロンもそうなんでしょうけど

基本的にこの人は陽性の人だなって思えるんですよね。

撮影されるものが、何かを失っているシーンでも

悲しみだけで終わらそうな感じがするというか。

そういうところがとても好きだと思いました。

 

***

 

折角撮影監督について考えるタイミングなので、特徴をつかむ為にも

「僕らのモテるための映画聖典」のカット職人 林さんよろしく

ゼロ・グラビティ』と『トゥモロー・ワールド』のカット数を数えてみました!

天国の口、終りの楽園。』は出来ませんでした、残念。

 

入江悠presents「僕らのモテるための映画聖典」ブログ

おもしろいよ!

 

結果は以下の通り!

 

ゼロ・グラビティ』・・・178回 /91分

トゥモロー・ワールド』・・・322回 /109分

 

 

ちなみに分かりやすい例を挙げようかと…

カット職人 林さん曰く…

『ゴーン・ガール』 約2000カット/148分

マイケル・ベイは2000カットを軽く超え

パシフィック・リム』は約1500カットだそうです。

(詳しくはメルマガをどうぞ!)

 

ジブリだと…

天空の城ラピュタ』1643カット/124分

もののけ姫』1636カット/133分

 

ってところから考えると…

 

………すくな!!!

ゼロ・グラビティ』数え終わった時

本当にびっくりしました。

まさか200回いかないなんて思ってもみなかったよー。

 

全体の長さが短いというのはそうなんですけど、

それにしても短い。

他の映画のカットがそうじゃないって訳じゃないですけど、

相当ワンカットワンカットが考え抜かれている感じがしますね。

 

さらにオマケに一番長い長まわしの長さは以下の通り

ゼロ・グラビティ』 12分40秒

トゥモロー・ワールド』 6分18秒

…長い。

 

余裕があれば『バードマン』も数えようかーとか思いましたけど、

フェイクではあるけど一応ワンカット映画だった。

数える必要なかったね。

 

 

惚れ直した!

映画ってのは時間の芸術でもあるのだと

構図で再確認しました。 

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 これもルベツキなんだって!

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