ちんとんしゃんてんとん

好きな娯楽、ダラダラ日記、生活のことを書いている

『ロスト・エモーション』を観て思う、感情への認識。

【ネタバレっぽいところがあります。観る予定の人は読まなくてもいいかも!】

 

WOWOWで『ロスト・エモーション』をやっていたので

スマホ鑑賞いたしました。

「未体験ゾーン」でやっていたり、

タマフルで三宅隆太さんのベスト10入りしていたり、

ロケ地が日本ということもあり、ノリノリで観ました。

 

クリステン・スチュワートの美しさは

今更言うまでもなく(大好き大好き)

ニコラス・ホルトよぉ…

 

最近見返した『シングルマン』でも思ったんだけど、

ニコラス・ホルトの瞳の吸い込まれる具合ヤバイ。

そんな外見好みってわけでもないんだけど(失礼)

見入っちゃう人ですね。素敵でした。

 

 ***

 

この映画に出てくる登場人物たちは

遺伝子操作で感情をなくしているってことらしいんですが、

どっちかっていうと、感情の波を制御しているような印象。

人を殺したいほど憎しみを抱いたり、

何かを破壊してまでの欲求を抱いたり、

人生をかえてしまうような愛情を抱いたり、

そういうのが一切ない世界ってことのようです。

基本真顔のまんまなので、ちょっとギョッとするときある。

 

でも、暮らしている人たちは

感情というか、気持ちみたいなものはしっかりあって、

他人のそういうのを気遣う言葉もしっかり残っている。

 

それなのに、何故か

SOSっていう激しい感情をもつことが

感染症として扱われていて、そこが興味深くて。

 

この映画のなかでは

感情って伝染するっていう認識なんだなぁと。

確かに言われてみればその側面はある。

例えばもらい泣きとかもそれに当てはまる。

 

そして、もう1つ感情というものの認識の中で

気にかかったのがラスト。

 

ラストで、感情をほぼ失った人が

もう1度思い出したのかな?と思えるような描写があるのですが、

感情って記憶と深くリンクしているよね、確かに、と

思って、なんだかしっくりきました。

 

***

 

 ディストピアSF、特に管理社会の話においては

感情について描かれますね。

それゆえ感情に耽溺したように描かれることも多いと

思うのですが、この映画はそういうこともなくて

好感が持てました。

 

感情論的なものを見せられたような鑑賞後感があります。