ちんとんしゃんてんとん

好きな娯楽、ダラダラ日記、生活のことを書いている

『ズカルスキーの苦悩』彼の苦悩を誰も知らない

今年はなるべく映画の感想をアップしようと思っています。

とりあえずNetflixオリジナル『ズカルスキーの苦悩』から。

www.netflix.com

 ズカルスキーの苦悩(2018年 アメリカ)

LA在住のアーティストたちが語るポーランド人彫刻家、スタニスラフ・ズカルスキー。忘れ去られた狂気の天才の生涯と作品に込められた驚きの発想が、今明らかに。

 
監督: イレク・ドブロヴォルスキー
Netflixより)
 
プロデューサーにレオナルド・ディカプリオの名前が。
小さい時のディカプリオの写真も出てきますし、
(ズカルスキーと写った写真なんだけど、正直写りが悪い)
お父さんのジョージ・ディカプリオさんが
インタビューに答えています。
 
最初っからそうなんですけど、Netflixで番組を選ぼうとすると
大体同じように見えてしまうので、
「何か観たいな」と思ったときは予告編を観るようにしています。
そこで引っかかったのが、この『ズカルスキーの苦悩』
 
面白かった?
面白かったです。
ドキュメンタリーではよくある手法ではありますが、
名前も知らなかった人物の驚くべき過去が明らかになっていくという
基本の流れはそうなんですけど、
本当思いもよらない人なんですよね、ズカルスキー。
ぶっとんでいる(悪い意味で)
それが分かるたびに「ひえー」ってなりました。
 
好きか、嫌いか
映画自体が好きか嫌いかは正直分かりません。
でも、結構とんでもない人で、本人に魅力はとても
ある人だけれど、正直好きになれない。
作品はぱっと見だけでも、本当にとんでもない。
力強く、崇拝する人が出てくるのもわかる。
だからといって、本人のことを好きになれるかと言われたら
正直別の話だし、崇拝する気にはなれなかった。
 
社会における影響力においても同じことがいえる。
社会において、一人ひとりは歯車であるとたとえられるけれど、
この歯車がないと動かない、といった重要な歯車が
いくつかあるとして、もしかしたら当時のポーランドにおける
重要な歯車の1つはズカルスキーだったかもしれない、と思えるほど。
しかし、それは良い歯車だとは私の目からは見られなかった。
そういうものに対して好きにはなれなかった。
そういうものから訣別して、人は変われるし、
ズカルスキーも変わったのかもしれないし、
それに対してもしかしたらとんでもない苦悩があったのかもしれないけど、
(しかもとんでもない方向にこれまた飛躍するのがズカルスキーっぽい)
それでも、なんだか違和感があった。
 
でも、そうやって好かれたり、嫌われたり、
崇拝されたり、憎まれたりしながらも、
ズカルスキーが最終的に手に入れたであろう家族を思うと、
どんな人物も人に支えられているのだと思うし、
歴史は人一人の手には収まりきらないのだと思った。
ヒトラーにもハイドリヒにもそういう部分はあったんだろう。
したことを許せるかと言われたら、
正直映画や本を読んでる限り許せないけれど、
彼らのそういう人間的ひだまでもを否定する気には
なれないなと思い知りました。
 
観て良かったと思っています。
 
おすすめできる?
アクト・オブ・キリング』とか好きな人なら
いいかもしれません。
ちなみに私は『アクト・オブ・キリング』より
『ルック・オブ・サイレンス』の方が好き。
 
***
 
ほとんどテレビで鑑賞。
 
Netflixってすごくいっぱい番組があるので、
きっとどれ観ても面白いんでしょうけども、
こうやって自分の気分にあったものを観られるのは
醍醐味だなと思いました。