『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』を観た。
監督・脚本:リチャード・カーティス
出演:ドーナル・グリーソン
『ラブ・アクチュアリー』評判がいいのに観てなかったこともあり、
面白そうだけど自分の苦手な感じだったらどうしようって
思いながらも、結局2回鑑賞。
一歩先の幸せ
登場人物がとても素敵!
私の好きなキャラクターを挙げて行きます。
何と言ってもデズモンド伯父さん!
涙腺崩壊するところはビル・ナイ演じるお父さんか
このアンクルDでした。
デズモンド伯父さん、すっとぼけてて、最高なんです。
きっと孤独な人生だったろう伯父さんのささやかな幸せが
チラっと、でもしっかりと描かれてて、
思い出しただけでも涙が…
ロンドンでの同居人ハリー
ハリーはツンデレでとても良かった。
家族も含めこの映画の登場人物は癖はあれど、
皆良い奴なんだなって分かる人ばかりでしたね。
(たった一人、本気のクズがいますが)
お父さん
タイムトラベル出来る一族の男ということもあってか、
達観しているけどユーモアで優しい人なんですよね。
この映画のビル・ナイは本当に本当に良いです。
お母さんにあんな台詞を言わせるだけある…さすがやで…
観て満足された方がほぼ満場一致するんじゃないかって
思ってしまったぐらい、お父さん素敵でした。
***
結果的にですが男性陣ばかりになってしまった。
他にもお母さんにキットカット、メアリーも良くて、
先程いったように登場人物ほとんどが癖はあるけど
ク○野郎と言われるような人は出てきません。
キャラクターが良い上、いい人ばかり出てきます。
それに加えて、お話も悲しいことはあるかもしれませんが
悔しいことや悲惨なこと、苦しいことは出てきません。
なので観ている上でのストレスは殆どといってないです。
この映画を通じてたった1つの伝えたいことのために、
お話が展開されていきます。タイムトラベルも手段でしかない。
『アバウト・タイム』しか観たことないのになんですが、
いい人たちばかりだし、試練みたいなものがないけど
嫌みなところが無くて、
リチャード・カーティスすごいなと思いました。
こんな素敵な人たちばかりいる世界は
きっと殆どないでしょうけど、
それでも実在している気がする、
その親しみやすさを日常生活の地続きで
描かれているのは、すごいことだな、と。
***
私の大好きなラジオに「ジェーン・スー 相談は踊る」が
あるのですが、その中でスーさんが
「世間を変えるのは憧れだ」みたいなお話をされていたんです。
(正しくは脚本家の北川悦吏子さんがおっしゃってたとのことですが)
何かに対する憧れがあれば、何かをするキッカケになってくれたり
その為に頑張ったりできるっていう話だったと
私は理解したのですが、それに通じる映画だなって思ったんです。
興味のある方は下のPodcastをどうぞ。
しばらくしたら削除されます。
11/8(土)19時台オープニング「ジェーン・スーさんの最近のお話」 - ジェーン・スー 相談は踊る
ここの登場人物たちみたいにユニークで素敵な会話が出来たり、
金銭的にそんなに苦労がなかったり、
オシャレな生活が出来る人って、
本当になかなかいないとは思うのです。
でも、登場人物自身、人の悲しみもしっているし、
弱さもしっているし、
そういうものに対して優しくする重要性も知っているし、
それは殆どの人がそうだと思うんです。
そう素直に出来るかどうかは別として。
だからここに出てくる人たちは
身近で親しみが持てるけど、私たちのこうありたいっていう
憧れみたいな登場人物たちばかりだと思いました。
そして、そんな人たちが真摯に一日一日に向き合う姿に、
私たちもそうありたいと素直に思わせてくれる
そういった出来そうでなかなか出来ない理想を
気持ちよく味合わせてくれた、て
本当にすごいことだと思ったんです。
それにしても、ラストあたりで
ローリーに『TRASH!』読ませて感動させてるあたり、
リチャード・カーティス抜け目ないなと思いました。
(リチャード・カーティス脚本で映画が公開されます)
息子は、タイムトラベルの辻褄云々より気になりましたけど、
まぁうん、仕方ないのかな…
キャラクターがよくて、
お話にストレスがないといえば『サニー』
タイムトラベルはしませんけど、
ある意味時間旅行はしてるかもね。
シム・ウンギョンちゃん最高です。
いい加減に観たい。