ちんとんしゃんてんとん

好きな娯楽、ダラダラ日記、生活のことを書いている

『エクソダス 神と王』を観た。

f:id:pygocelisM:20150207214418j:plain

監督:リドリー・スコット

脚本:アダム・クーパー

   ビル・コラージュ

   ジェフリー・ケイン

   スティーブン・ザイリアン

撮影:ダリウス・ウォルスキー

出演:クリスチャン・ベール

   ジョエル・エドガートン

   ジョン・タトゥーロ

   アーロン・ポール

 

何となく壮大な画が観られそうだし

血のつながらない兄弟モノが好きなので、

楽しみにしていました。

 

今回は箇条書きなしです。

 

 

神は奇跡を起こせるのか

 

あの正直、ポスターでは奇跡って言ってますけど、

エクソダス』内で奇跡は起きていないという印象です。

 

出エジプト記』が原作の映画といえば『十戒』ですけど、

そこでは仰々しい"奇跡"が起こっているなーと

小・中学生ぐらいの時に思った記憶があります。

こんなに苦しいことから耐えないと奇跡起きないのか、とか、

奇跡すげー!とか、そんなことを思ってた。

海が割れて、道出来るって奇跡ぐらいでしか

2015年現在でも出来なそうだし。

 

その『十戒』と比べると、何か奇跡と言われるソレが

奇跡としてじゃなくて、現象なんだっていう

理屈があるっていうのが、妙に納得してしまいまして。

劇中でも説明している人がいましたけど。

 

大きな災害が沢山起こっていると、

自分の無力さを感じてしまいます。

それが所謂神の仕業だとは思っていませんけど、

きっとこの映画のモーゼはそんな気持ちなんじゃないか、と。

理屈や預言で、理不尽な気持ちをどうこうなんて出来ない

願ったからって止められる訳じゃない、て

そういうの覚えがある。

 

f:id:pygocelisM:20150207222238j:plain

それに加えて、神が何でも出来る訳じゃなくて、

神が知っていて出来ることは、

バタフライエフェクト的なことだと

表現されているように感じました。

絶対的な力ではない、反論だって出来る存在、

だけど、それがその存在の些細なさじ加減で

人間の生活は左右してしまうって、

絶対的な力よりもある意味怖い。

けど、ある意味では信じられるのかも。

 

理不尽な目にあうのと、人間関係の諸々は

別のこととして扱われているのがグっときた。

歪さというかどうしようもなさというか。

 

期待通り画もスケールが大きくて、

(『アラビアのロレンス』を思い起こさせました)

観ているの楽しかったです。

ワニがぞろぞろぐちゃーとか

カエルやら虫やら大量に出てきますし、

映画でしか観られないものは観れます。

(苦手な人はやめておきましょう)

 

そういえば、噂で聞いて、

事実関係が確認できなかったのですが、

撮影72日間だって聞きましたが、本当だろうか。

さすがに無理だろう。

 

と、私は満足したのですが、

どうやらキリスト教圏では問題作らしく、

エジプト・モロッコでは公開禁止になったようです。

宗教観点からは分からないことが多々ありますけど、

正直原作が『出エジプト記』だと言っているなら

せめてキャストの人種はもうちょっと気遣ったほうが…

(だって、繊細な問題だし…)

と、さすがに思ってしまいましたとさ。

 

 

観た当時のインパクトはすごかった 

十戒 [Blu-ray]

十戒 [Blu-ray]

 

 

 『エクソダス 神と王』はトニー・スコットに捧げられていました。

どんな兄弟で、どんなお話をしていたのでしょうか。

ご冥福をお祈りします。 

トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版 ブルーレイ(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]

トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版 ブルーレイ(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]