ちんとんしゃんてんとん

好きな娯楽、ダラダラ日記、生活のことを書いている

『人生フルーツ』あのプディングが食べたい。

映画館2本目『人生フルーツ』

去年結構話題になっていましたね。

 

life-is-fruity.com

 人生フルーツ(2016年 日本)

ニュータウンの一角にある平屋で暮らす建築家夫婦を追ったドキュメンタリー。さまざまな社会問題を取り上げたドキュメンタリー作品を世に送り出している東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第10弾。自身が設計を任された名古屋近郊のベッドタウン高蔵寺ニュータウンに夫婦で50年間暮らす90歳の夫・修一さんと、敷地内の雑木林で育てた野菜や果物で得意の料理を手がける87歳の妻・英子さんの津端夫婦。敗戦から高度成長期を経て、現在に至るまでの津端夫婦の生活から、日本人があきらめてしまった、本当の豊かさを見つめなおす。ナレーションを樹木希林が担当。

監督:

 

津端夫妻はお金持ちなのか

ニュータウンの遠景から始まり、ぐーっと寄っていくと

津端ご夫妻のご自宅が映されます。

ひっつめて並んでいるので家の中、3件分ぐらいの土地が

津端ご夫妻のご自宅です。

といっても、畑や林などがあって、邸宅というとちょっと違う。

土地が広いので、お金持ってるのかな?と思ったら、

そういうわけではありませんでした。

 

なんていうか、お金は基本持ってないご夫妻で、

それでも生活に余裕がある感じがするっていう。

"豊かさ"にもいろいろあるんでしょうけど、

その一例を見ているようでした。

 

それでも感じる違和感

家庭の在り方としては家父長制なので、

やはり現代的とはいいがたいところがあって・・・

普遍的な”豊かさ”を確かにこのご夫妻は持っていらっしゃるとは

思うものの、家父長制的なところで、英子さんの修一さんへの気持ちが、

修一さんの英子さんへの気持ちと同じかと言われたらちょっと違うとは思う。

同じ気持ちだから豊かだということではない。

違う気持ちでも、豊かだと感じる人はいるだろう。

 

英子さんの資質として、修一さんへの完全なサポートが

彼女の生活の豊かさであるというなら納得できるが、

英子さん自身のナレーションで、それが真なのかどうかは

分からないように思えた。

「私はそう教えられてきたから」という言葉が

とても印象的に思っているせいかもしれない。

 

津端夫妻の生活に憧れるか

だからといって、憧れてはしまう部分はある。

というものの、デジタルなしでは生活できなくなりつつある

日常に不安が覚える場面が増えてきたから。

電気やガス、水道は通しているようでしたが、

それ以上の何かに依存しているようには見えなかったことが、

比較的自立的で羨ましい生活だと思った。

このご夫婦が一緒にテレビを観ている場面は

出てきたことがなく、

1度出てきたのも、英子さんが台風で

やることがないような時だった。

 

鳥の水遊び用止まり池は憧れる。

欲しくなりました。

そして、あのプディング作りたい。

めちゃめちゃおいしそうだった。

バベットの晩餐会』『ミュンヘン』に並ぶのではないかってぐらい

ごはんがおいしそうでした。

食の豊かさ(本人がおいしそうに食べていれば豊か、という意味)は

生活の豊かさ(充実ともいえる)に直結しているかもね。