『ロスト・エモーション』を観て思う、感情への認識。
【ネタバレっぽいところがあります。観る予定の人は読まなくてもいいかも!】
WOWOWで『ロスト・エモーション』をやっていたので
スマホ鑑賞いたしました。
「未体験ゾーン」でやっていたり、
タマフルで三宅隆太さんのベスト10入りしていたり、
ロケ地が日本ということもあり、ノリノリで観ました。
クリステン・スチュワートの美しさは
今更言うまでもなく(大好き大好き)
ニコラス・ホルトよぉ…
最近見返した『シングルマン』でも思ったんだけど、
ニコラス・ホルトの瞳の吸い込まれる具合ヤバイ。
そんな外見好みってわけでもないんだけど(失礼)
見入っちゃう人ですね。素敵でした。
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この映画に出てくる登場人物たちは
遺伝子操作で感情をなくしているってことらしいんですが、
どっちかっていうと、感情の波を制御しているような印象。
人を殺したいほど憎しみを抱いたり、
何かを破壊してまでの欲求を抱いたり、
人生をかえてしまうような愛情を抱いたり、
そういうのが一切ない世界ってことのようです。
基本真顔のまんまなので、ちょっとギョッとするときある。
でも、暮らしている人たちは
感情というか、気持ちみたいなものはしっかりあって、
他人のそういうのを気遣う言葉もしっかり残っている。
それなのに、何故か
SOSっていう激しい感情をもつことが
感染症として扱われていて、そこが興味深くて。
この映画のなかでは
感情って伝染するっていう認識なんだなぁと。
確かに言われてみればその側面はある。
例えばもらい泣きとかもそれに当てはまる。
そして、もう1つ感情というものの認識の中で
気にかかったのがラスト。
ラストで、感情をほぼ失った人が
もう1度思い出したのかな?と思えるような描写があるのですが、
感情って記憶と深くリンクしているよね、確かに、と
思って、なんだかしっくりきました。
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ディストピアSF、特に管理社会の話においては
感情について描かれますね。
それゆえ感情に耽溺したように描かれることも多いと
思うのですが、この映画はそういうこともなくて
好感が持てました。
感情論的なものを見せられたような鑑賞後感があります。