ちんとんしゃんてんとん

好きな娯楽、ダラダラ日記、生活のことを書いている

ドラァグ・レース シーズン10 リユニオンへようこそを観た。

今回は結構ショッキングなエピソードを持った方や
存在自体がショッキングな方もいましたね。

 

 

ダスティの悪魔祓いの話や、
ブレアの大学パーティーの話は、
本当に胸がつぶれそうになります。

あと、特に感じるのは
黒人でゲイであるという生きづらさ。
映画『ムーンライト』でも描かれていましたが、
黒人社会におけるマチズモは
だからこそブラックカルチャーを力強いものにしてきた
側面があるのかもしれませんが、
深刻な面もあるのだと思いました。
というか、差別は人を傷つけているだけなので、
良い面なんて無いに等しいのですが。


そして、中国出身のユフア・ハマサキの話は
アジア圏の人間として深くうなづきました。
"拒絶される"とか、そんなハッキリした
リアクションがないのがまた残酷なんですよね。
ユフアが言っていた”距離をおかれる”ってのは
ピッタリの表現でした。中国でもそうなんだ、と。
アジア圏あるあるなのでしょうか、
もしくは極東あるあるなのかな。

そして、ヴィクセンですね。笑

笑いごとではないんでしょうけど、
ヴィクセン自体のことを話題にするというよりも、
ル・ポールとエイジア・オハラの話し合いが
とても印象的でした。
どちらの言っていることも分かるし、
ル・ポールだってヴィクセンのことを
嫌いだとか拒絶しているとか、
そういうことではないと思いました。
傍にいて見守ることか、少し離れたところで
見守るかの違いで、見守る気持ちには
間違いないように思います。
ヴィクセンに然るべき時期がくれば
ル・ポールはちゃんと手を広げてくれるはずです。
というか、本当にル・ポールのことも
エイジア・オハラのことも大好きになりました。

エイジア・オハラが周りのクイーンたちを
手伝いすぎて自滅する回がありました。
あれはとても印象的で、
エイジア・オハラの良さも悪さも
表していると思います。
今回のヴィクセンを涙ながらにフォローする姿も
それに通じるものがあると思います。
聞く耳を持つことが出来ない時期にいる
人間に、自分の力を費やすのははっきり言って
徒労に終わることが多いと、私も思います。

エイジア・オハラは、もしかしたら
歴史に残るような逸材なのではとも思いました。
素晴らしいクイーンであることは
他のクイーンも語っていた通りだと思います。


***

 

正直に物申すといいながら、

それは真実なんてものではないし、
ただ相手を尊重していないだけ、
なんてことはよくあることですけど、
(自分は気を付けたいですね)
ヴィクセンも頑張れって思いました。

どう頑張るかってのは単純に

気に入らない相手ではなく、

自分と戦ってほしいということ。

それはル・ポールもずっと言ってましたね。

敵視しているのは白人が多いので、
やはり無意識に被害者意識が
強くなっているのかもしれませんね。

ヴィクセンは才能豊かなクイーンなので、
もっとポジティブな影響を与えられる
人になってほしいなぁと思いながら
見てしまいました。
もったいない、正直。
ヴィクセンがポジティブなパワーを
持つ人だったら余裕でトップ4には
残っていたのではないかと思います。

 

***

 

それにしても、Netflixには
3シーズン分しかないので、
また全シーズンの放送をしてほしい!
せめて、ヴァイオレット・チャチキが
出演しているシーズンを
放送してくれないかなぁと思ってしまいます。
お願いNetflix